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ラインを確認すると、太一からのメッセージが入っていた
「今日はおそくなる」
その一言だけだったが、私は心の底からほっとした。
「今日は一人か、ゆっくりお風呂に入ろうかな」
家事を手早く片付け、お風呂にお湯をためる。
私はお気に入りのラベンダーの香りのする入浴剤を湯船に入れて、
防水仕様のケースにスマホを入れて、お風呂につかった。
「優、今なにしていますか?私はお風呂に入っているよ」
ピコン
優からはすぐに返信が来た。
「俺も一緒に入りたい」
「私もだよ。優に会いたい。寂しいよ」
「俺だって舞花を抱きしめたい。ねえ、今どんな格好か写真をおくって」
(私の裸を!?どうしよう、恥ずかしいけど)
私の戸惑いを察知したかのように優からメッセージが届く
「顔もちゃんと写して、舞花は全部綺麗だから、心配しなくても大丈夫だよ」
私は少し悩んだけど、思い切って写真をとり、優に送った。
「優可愛い。ねえ、声聞きたい」
「駄目だよ。いつ太一が戻ってくるかわからないもの」
「少しだけ、お願い」
そのメッセージのあと、すぐに優から電話がかかってきた。
私は悩むまもなく、通話ボタンを押した。
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