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「お風呂中にごめん、今なら一人だろうし、話出来ると思って」
聞きたかった優の声。私は嬉しくて微笑んだ。
「優、声聞きたかったから嬉しいよ。」
優の優しい声を聞いて私はようやく人心地ついた。
「今、舞花は裸でお風呂に入っているんだよね。写真、ありがとう。綺麗だったよ。いますぐ抱きしめたい。」
私はおへそのしたがきゅうとしめつけられるような気がした。
「私も会いたいよ・・・ねえ、この後、ちょっとだけ、優の家に行ってもいい?」
私はどうしても優に会いたくて、わがままを言ってしまった。
「舞花、もうすぐ旦那が帰ってくるんだろう?あんたの旦那、なんだか嫌な感じがした。下手なことはしない方がいい。なんとなくそんな気がするんだ」
私はドキッとした。確かに太一は頭に血がのぼると、何をするかわからない一面もあるから。
「そうだね、ごめん、わがまま言って」
「舞花のことが心配なんだ。明日なら、俺は早上がりだし、舞花が仕事終わってまっすぐ俺の家に来てくれたら、旦那が帰ってくる前に家につけるんじゃないかな?」
(嬉しい、明日、また優と抱き合えるんだ)
私は嬉しくて、嬉しくて、勢いよく「行く!楽しみ」
そう言った。
その時だ、がらりと扉が開いて、太一が入ってきたのは。
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