砂のお城

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「誰と電話しているの?」 太一は冷たい声で問いかけた。 「えっと、花屋の店員さんと明日のことについて・・・」 そう言うとそっとスマホの電源を落とした。 「お風呂の中で電話ね・・・まあいい・・・お茶を入れてあげるから出ておいで」 太一はそう言うとさっさとお風呂場を出て行ってしまった。 私は震えが止まらず、湯船につかってぎゅっと身体をだきしめた。
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