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「ひっ・・・何、これ」
「舞花だよ?どれも良くとれているだろう!この裸体は特にお気に入りでね、大きく引き延ばして現像したんだよ。」
太一がしめした裸体にはかすかに優のつけた痕があった。
(うそ・・・つい最近の写真?でも私家では肌をだしてない)
心臓の音がうるさい。
「この写真、いつとったの?私、太一の前では裸になんてなってないのに」
太一はきょとんとした顔をして答える。
「ほら、この前お茶を入れてあげた日があったろう?あのときにね、お茶によく眠れるものをいれたんだ。そうでもしないと、君は恥ずかしがってこんな写真とらせてくれないだろう?」
(そういえば、あの日はたしか気絶するみたいに眠ってしまった。まさか太一が)
「舞花の綺麗な身体をちゃんと残しておきたくて、俺が脱がせて写真を撮ったんだよ。綺麗にとれているだろう」
私は悲しくなって涙をこぼした。
「こんなことするくらいなら、どうして、どうして2年も私を放っておいたの!?もう無理だよ。わたし太一を愛せない」
「冗談きついよ。お前を見つけてから、ずうっと、お前は純潔のまま大切にしてきたのに、そんな言い方ないだろう。いつのまにそんな悪い子になってしまったんだ」
太一は心から悲しそうに言った。
「え・・・まって、純潔ってどういうこと?」
「お前はね、俺の天使なんだよ。穢すなんてもってのほかだ。結婚して1年目までは俺も我慢出来なくて寸前までしてしまったけど、思い直したんだ。天使は穢してはいけない。どうしても耐えられなくなったら、お前を眠らせてその横で処理してしまえばいいって。」
(私は太一とは繋がっていなかったって言うこと?考えてみたら、私いつも行為の時眠ってしまって最後までの記憶があやふやだった。もしかしてあれも太一が何かしていたの?)
「俺の天使、舞花・・・可愛い舞花、さあ、こっちにおいで」
「嫌!離して!触らないで!いやああ」
必死に抵抗するけれど、力で太一に叶うはずはなかった。
私は太一に床に押しつけられて、馬乗りになった太一は、私の左足首に革製の足かせをはめて、ガチャリと鍵をかけた。
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