光に向かう蝶

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店員さんはすぐに戻ってくると、商品を手早く包んでお会計をしはじめた。 優が現金で支払ったのに、慣れているのか驚いた表情もせず、終始にこやかだったのには驚いた。 「嬉しい。私達、本当の夫婦みたいだね。」 「書類上は違っても、おれは舞花と家族だと思ってる。誰よりも大切な家族」 最近泣き虫な私はその言葉を聞いてまた涙が溢れてきた。
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