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第1話 発現
シーン1(高校でのクラブ活動 弓道場にて)
12月28日。
この国の真ん中あたり、太平洋側のC半島にある県立外海高校(そとみこうこう)。
ここはそこにある弓道部の弓道場。
今、4人の乙女たちが的に向かって正に矢を放たんとしていた。
4人は
赤石シノ
半田マイ
青山リナ
太田川レナ
全員この高校の一1年生である。
今日は年の瀬も迫る12月28日。
高校は冬休みに入っており、シノたちは有志で今年最後のクラブ活動をしていた。
横一列に並んだ4人は次々に矢を放った。
3名の矢は的の中心から大小外れてそれぞれ命中した。
シノが放った矢だけは見事、的の中心に命中した。
アーチェリーと違い弓道は必ず中心に命中させる必要はないが、シノはいつも中心に命中させていた。
マイ「シノちゃんいつもながらすごいね!」
リナ「ホント。ホント」
レナ「シノ!すごいすごーい」
シノ「フー! 」
シノは矢を放ち終え緊張から解き放たれた脱力感のポーズでたたずんでいた。
マイ「もうすぐ今年も終わりだねー」
リナ「お正月はどっか行く?」
レナ「いつもの初もうで? シノのところで・・」
マイ「ねえシノ。シノの神社は正月4日までは忙しいと思うから5日に行っていい」
シノ「いいよ」
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