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島を見ていると次第に島全体が人の明かりとは別の光で覆われているように見えてきた。
その光は海中まで照らしており、海中の地形までわかる明るさになっていた。
やがてその光は柱のように1本にまとまっていき、空中高く伸びて行った。
そして光の先端が空中で反対方向に曲がったかと思うとシノ目掛けて降り注いだ。
シノはびっくりして伏せ姿勢になり、両手で目を覆った。
シノが顔を上げると両手が少し光っている。
「これは なに?」
と、体を見ると全身がかすかに光っていた。シノは立ち上がり手のひらを空中にかざした。
星空をバックににその手は光っていた。
シノはデッキの手すりにつかまり目を閉じた。そして大きく深呼吸を2回した。
そして、目を開いた。
すると先ほど光っていた島の光も自分自身の光もなくなっていた。
シノは自分の手のひらをマジマジと見つめたが光っていない。
シノ「気のせい・・・・」
そのうち船は減速をはじめ、おんべ島へと入港していった。
シーン4(帰宅して夕食の一時)
母「シノ 晩ごはんよ」
シノ「はーい きょうのおかずは何?」
母「アイナメのお刺身とシノが好きなしらすの天ぷらよ」
シノ「わーい いただきまーす」
女の子とはいっても今育ち盛りのシノである。好物のしらすの天ぷらを次々たいらげていった。
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