第1話 発現

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食卓はシノ、シノの父で神社の宮司をしている三太夫、母のトキ 3人で囲んでいた。 父「リエの奴。今年も正月は帰ってこんのか」 母「何でも友達と台湾に行って4日に帰ってくるとか言ってましたよ。お父さん」 父「あいつ小学校の先生になって少しは変わるかと思ったが、いつも神社の手伝いもせんで。」 母「タエがお客さんが5日には一段落するのでその日にリエを連れて帰ってくると言ってました」 父「そうか。まあ 祭礼の時はシノが手伝ってくれているから困らんがな」 シノ「そうそう 私 頼りになるでしょ」 父「シノ また忙しくなるが例年通り手伝い頼むぞ」 シノ「うん」 こうして今年も終わり、翌年を迎えた。 シーン5(今日のイベントの話題 旅館ミノヤにて 島の語り部 源じい登場) 1月3日。 元旦、2日と島の正月は静かにすぎ、1月3日を迎えた。 今日、1月3日は2日間にわたって開催されるおんべ島の祭礼の初日である。 これを楽しみにしている観光客が多く島にやってくる。 そんな観光客を受け入れる島の宿の1つ「ミノヤ」にまた1組の客が訪れた。 訪れた泊り客は最初に玄関を上がってすぐ左手にある喫茶室へと案内され、そこで茶を振舞われていた。 泊り客「今日はお世話になりますよ」     
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