第1話 発現

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ミノヤ主人 源「長旅お疲れさまでしたな。船は揺れんかったですかの?」 泊り客「冬は風が強い日が多いと聞いていたが今日は凪で助かりました」 ミノヤ主人 源「それは良かったですの。風呂が沸いとるでいつでもお入り下せえの」 泊り客「ありがとう。 あっそうそう、夕食は6時からでお願いできますか?」 ミノヤ主人 源「6時で。今日は6時から30分程度停電するんで最初ろうそくの灯でのお食事になりますで」 泊り客「知っています。それもまたこの島で体験したい事の1つなんですよ」 泊り客とミノヤ主人はこんな会話をしながら共に窓の外に広がる海を見ていた。     
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