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女神ツチ「我はこの社の神 人のことわりで名乗るなら名は ツチ と言う」
シノ「神さまですか あっ そうか」 と言ってからシノも心の中で答えるようにした。
心の中で「神日月(かいづき)神社の神さまですか」と思った。
女神ツチ「左様。そのように心で語ればよい。ムスメ そなたの名は」
シノ「シノ です」 と心で思った。
男神「そうか シノ か」
急に先ほどとは違う男の人のような声が頭の中に入ってきた。
男神ジンジ「我は ジンジ。まもなくご神体が届く となりにある 八月(はづき)神社 の神じゃ」
シノは心の中で「ご神体より先に神さまが来ちゃった」 と思った。
男神ジンジ「ははは そうだ。我はご神体の中におるわけではない」
女神ツチ「我らはいつもは別の所におる。こちらには しるし を目印に降臨する」
女神ツチ「しるし は社などにあらわれる」
男神ジンジ「ところが人が電気を使うようになってから しるし が分かり難くなっておる」
女神ツチ「シノよ そんな時お前はこの地より しるし を授かった」
シノ「しるし・・・ ですか?」
女神ツチ「そのおかげで 我らと話すことができる。おまえに我らの力も授けよう」
シノ「なんのことですか? 力って・・・」
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