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女神ツチ「この地に迫る 邪 を祓うのだ。お前はそのために 地より しるし を得た」
シノ「????」
シノは意味が分からず頭が混乱していた。
女神ツチ「シノよ!表に出て海を見るがよい。 さあ 表に出よ」
シノ「今は オワタリ の神事の最中だから出ちゃいけないんじゃ」 ここまで思った時、
女神ツチ「その神がゆうておる。外に出て海を見よ」
シノは慌てて外に出た。神日月神社はすこし高台にあるので、神社の前の坂道に出ると海が見える。
「えっ、えーーー」
シノは思わず声が出てしまった。
海の方を見ると黒い、いや濃い紫色の柱のようなものが水面から立っていた。
上は雲の上まで伸びていて、どれだけの高さがあるのかも分からなかった。
太さは離れているのでよく分からないが10m程度はありそうだ。
女神ツチ「シノよ あれはかなたより 邪 が地に降りてくるためのもの」
シノ「邪?」
シノの頭の中には「邪」の文字が浮かんでいた。
男神ジンジ「あれはこの 地 を邪 で満たす。祓わねばならん。シノ あれを射よ」
男の声の神さまの「射よ」の声が頭に響いた瞬間、左手に何か握りしめるものを感じた。
見ると左手に白く輝く弓がある。「えっ」と思っていたら右手にも何か感じる。
見たらそちらには同じように白く輝く矢があった。
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