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女神ツチ「それでよい。我らはお前ができる事を助ける事しかできぬ。己に出来ぬことを神に願ってもできないのだ」
「わかりました」シノは心で返事をした。
女神ツチ「今日は邪の気配がない シノよ もう休め」
「はい」 シノは心で返事をして床に就いた。
シーン3(同級生と浜で)
1月5日。
祭礼も終わり、島は静かな時が流れていた。
昼過ぎにシノの神社に友人たちが初もうでをかねて訪れていた。
マイ「シノ あけましておめでとう」
リナ「シノ おめでとう」
レナ「あけおめー」
いつものなかよし3人組である。初もうでの参拝を終えた3人組がシノの元にやってきて
マイ「シノ 参拝者もいないようだし、ちょっと浜でも散歩しない?」
シノ「いいよ。着替えてくるからちょっと待ってて」
シノは巫女姿から私服に着替えてみんなの前に現れた。
シノ「じゃー行こう」
シノと同級生の計4人はおんべ島の浜を歩いていた。
冬の浜は人影もなく、だが寒い時期特有の澄んだ海が広がりまた今日は波も穏やかだった。
シノ・マイ・リナ3名が楽しくおしゃべりしながら歩く少し後ろを レナ が下を見ながら歩いていた。
レナはきれいな貝殻を探しているようだ。
ふっとレナはかなり黒目の紫色をした碁石を一回り大きくしたような石か貝殻か分からないものを
見つけた。
レナ「これなんだろー」
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