第3話 刺客

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ソウマ「依頼を受けて仕事をするスタイルは変わっていない」 シノ「じゃーソウマも忍術とか使うわけ?」 ソウマ「それはない。昔ながらの手裏剣や煙幕弾なんかを使う事もあるが、基本使うのは近代装備だな」 ソウマ「今の忍者の仕事は主に諜報と護衛。俺はこの護衛専門だ」 ソウマ「今回の護衛対象が若い女性という事で年がそんなに離れていない俺がシノの護衛として選ばれたようだ」 シノ「ソウマ って今いくつなの?」 ソウマ「19歳だ。高校1年生をやるにはすこしきついがな」 シノ「うふふっソウマは童顔だから大丈夫だよ。そんなに無理じゃないよ」 シノ「でもっ、年上だったのね。ため口で話しちゃった」 ソウマ「問題ない。だいたい忍者の世界では棟梁以外とは全員ため口だ」 ソウマ「俊敏さが求められた時に敬語で話してはいられないからな」 そんな話をしている時、急にシノの頭に声が響いた 女神ツチ「そなえよ」 神さまの声だ。その声とともに船が揺れだした。 船の右舷を見るとこの前見た紫色の柱が立っていた。 夜と昼の違いはあるが、この前のものより太いように感じた。 シノ「ソウマ あれを見て」 シノが紫色の柱を指さした。 ソウマ「シノ あっちに何かあるのか?」 揺れる船でデッキの手すりを握りしめながらソウマが叫んだ。     
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