第3話 刺客

3/14
143人が本棚に入れています
本棚に追加
/198ページ
シノ「ソウマ あの柱が見えないの?」 ソウマ「何も見えない。そうか、シノには何かが見えているんだな」 ソウマ「この船の揺れもそれが原因なのか?」 シノ「わからないけど 私 あれを祓わないと えーと弓 ・・・出ない」 そうだ。神さまが言っていた地の理。 おんべ島でないとあれは出ないんだ。シノはそう思った。 シノ「ソウマ わたし今すぐに おんべ島に行かなきゃ」 ソウマ「何っ おんべ島に行けばこれが解決するのか?」 シノ「そう 後で説明するけど今すぐ おんべ島 に行かないと」 ソウマはこの緊急事態に少女のよくわらない希望を叶えるべく、持ち込んだバックパックを担いだ。 続いてバックパックからハーネスを取り出し自分自身の各部にそれを回した。 ソウマ「シノ! 俺に背中を向けてくっつけ!」 シノは訳も分からず指示通り、ソウマに対して背中を向けてくっついた。 ソウマは手際よく自分についているハーネスをシノの両肩、腹、両腿に通した。 腿にハーネスを回した時シノは「キャ」と叫んだ。 ソウマ「こうしないと体重が支えられないからな」 ソウマはバックパックの両端のチャックを外した。 すると両サイドに直径10cm、長さ40cmくらいの筒が2本あらわれた。     
/198ページ

最初のコメントを投稿しよう!