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シノ「ソウマ あの柱が見えないの?」
ソウマ「何も見えない。そうか、シノには何かが見えているんだな」
ソウマ「この船の揺れもそれが原因なのか?」
シノ「わからないけど 私 あれを祓わないと えーと弓 ・・・出ない」
そうだ。神さまが言っていた地の理。 おんべ島でないとあれは出ないんだ。シノはそう思った。
シノ「ソウマ わたし今すぐに おんべ島に行かなきゃ」
ソウマ「何っ おんべ島に行けばこれが解決するのか?」
シノ「そう 後で説明するけど今すぐ おんべ島 に行かないと」
ソウマはこの緊急事態に少女のよくわらない希望を叶えるべく、持ち込んだバックパックを担いだ。
続いてバックパックからハーネスを取り出し自分自身の各部にそれを回した。
ソウマ「シノ! 俺に背中を向けてくっつけ!」
シノは訳も分からず指示通り、ソウマに対して背中を向けてくっついた。
ソウマは手際よく自分についているハーネスをシノの両肩、腹、両腿に通した。
腿にハーネスを回した時シノは「キャ」と叫んだ。
ソウマ「こうしないと体重が支えられないからな」
ソウマはバックパックの両端のチャックを外した。
すると両サイドに直径10cm、長さ40cmくらいの筒が2本あらわれた。
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