Prologue:BARにいる「刹那《蒼焔》」

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Prologue:BARにいる「刹那《蒼焔》」

『だから、俺は俺なわけ。分かる?』 『分からないよ…違うのは瞳の色だけじゃんか。 それなのに何で「死翠(しすい)」は「人を殺していい」わけ?』 『瞳の色が違うと言う事は我等の役目が変わる(しるし)なのだよ「蒼焔(そうえん)」』 『「紅焔(ぐれん)」はそれを承服したって事?』 『Masterの指示なら仕方あるまい…』 『ったく、ごちゃごちゃうるせぇな。だから「女」って嫌いなんだよ…』 『「女」で悪かったね!でもあたしがいなくなったらあんたもいなくなるんだよ、死翠…』 都内某所。大通りから1本路地を入った所にあるBAR「B52(ビーフィフティーツー)」。 その店のバックヤードで誰かが話している声が聞こえる。 1人の男がバックヤードの中を覗き込んだ。中からは3人の話声が聞こえるが、 そこにいるのは「Bishop」と呼ばれる自分の仲間が1人、鏡を見ながら話している姿だけだった… 「Bishop、お前等また喧嘩かよ。やるなら自分の部屋でやってくれ…」 『「天狼(てんろう)」か…蒼焔と死翠が言い争いをしているだけだ』 『て言うか、蒼焔は色々と考え過ぎなんだよ。Masterの決めた事なのにさ』
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