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『どの位で着きますか?』
「10分で着くように手配する。ウルフ、その間にオーナーから今日の状況を聞いておけ。
もしかすると別に理人の部下が紛れ込んでいた可能性もある」
「分かった。じゃあ俺はそっちに行くわ」
そう言うとウルフは部屋を離れてオーナーのもとへ向かった。
「Bishop、今は蒼焔か…お前はどう見る?」
『死翠の未来予測には誤差があるかと…
早ければ一気に総攻撃を仕掛けてくる可能性もあります。
八虎の狙いは真凛でしょうが、他にも目星を付けている事も予想されます』
「そうか…あとはそっちで話そう。蒼焔はその部屋に異常がないか調べてくれ。
奴等の事だ、何かしらのトラップを仕掛けているだろう」
『分かりました。見つけたらどうしますか?』
「とりあえず起動させずにそのままにしておいて、Rookに任せよう」
『分かりました。Master、全員マスクを着用して来て下さいませ。
この部屋には麻薬が充満してます』
「お前の忠告は聞いておかないと後で大変だからな。分かった」
部屋に1人残ったあたしはソファに座り、目を閉じて考える。この場所で何が起こったのかと…
『Silver Pisces』のトップである八虎とその片腕の凪斗が来た事は分かっている。
使われた薬はどこの組織が作ったものなのか?まず家の組織ではない事は確かだ。
他の組織を考えてみるが、該当する組織は思いつかない。
殆どの組織に「武器商人の蒼焔」として出入りしているのも関わらず、思いつく組織がない。
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