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「モニターが機能していない?何でだ?」
『多分、あのオーナーだよ。奴等に逆らえない事を良いことに、この部屋のモニタリングを停止させられてる』
「Pawn、オーナーをこの部屋に呼べ。今すぐにだ!ウルフはバックヤードに行って確認を頼む。
蒼焔、本当に良いんだな?あいつを出して…」
『ええ。多分彼はオーナーを壊すかもしれませんが…』
「それは今度だ。奴等と一緒に始末させる。今はその時期じゃない…とにかく死翠を出そう。死翠『死刑判決』の時間だ」
Kingの言葉にあたしはソファに身体を預けて目を閉じる。
ゆっくりと目を開けると、瞳は翠に変わった。
『かったるいな…でも俺はこの薬、嫌いじゃないぜ』
「悠長な事言ってる場合じゃないぞ、死翠…」
『で、俺を呼んだって事は誰かを殺していいんだろ?』
「まだ時期じゃない。確かにこの場所になるだろうが、それは先の話だ。
今からこの店のオーナーが来る。
奴の言葉に嘘がないか調べて欲しいのと、今日ここにいた奴等の動向が知りたい」
『つまり、俺にこの場所の過去を視ろってか?』
「簡単に言うとそうなるわね。未来予測が出来るなら過去も視れるでしょ?」
『んな事、監視カメラの仕事じゃねぇか。俺の仕事じゃないな』
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