6人が本棚に入れています
本棚に追加
そんな話をしているとウルフとオーナーである「暁」がやって来た。あたしはサングラスをかけて瞳を隠す。
「だめだ。監視カメラは完全にダミーでしかない。ただのお飾りだよ」
「暁、どう言う事か説明しろ。返答次第によってはどうなるか分かっているだろうな?」
「風雅様、これには訳が…」
『だからその訳をさっさと言えって言ってるだろ!』
「「澪」、お前は黙ってろ!」
苛ついているあたしの言葉を聞いた暁は身体をびくつかせる。Kingがそれを一喝して制した。あたしの隣にいたRookは何かを察したのか、あたしにタブレットを見せる。
【King様は、暁に蒼焔の名もBishopの名も教えてないのよ。だから貴方は「澪」って呼ばれる。今は言う通りにして】
『分かったよ。黙ってればいいんだろ?「兄貴」…』
それを見たあたしは、ため息をつきながら返事をする。夜叉とウルフも初めはどうなる事かと心配をしていたが、あたしが大人しくなったのを見て安堵したようだ。
最初のコメントを投稿しよう!