過去を視る「澪《死翠》」

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そんな話をしているとウルフとオーナーである「(あかつき)」がやって来た。あたしはサングラスをかけて瞳を隠す。 「だめだ。監視カメラは完全にダミーでしかない。ただのお飾りだよ」 「暁、どう言う事か説明しろ。返答次第によってはどうなるか分かっているだろうな?」 「風雅様、これには訳が…」 『だからその訳をさっさと言えって言ってるだろ!』 「「(ぜろ)」、お前は黙ってろ!」 苛ついているあたしの言葉を聞いた暁は身体をびくつかせる。Kingがそれを一喝して制した。あたしの隣にいたRookは何かを察したのか、あたしにタブレットを見せる。 【King様は、暁に蒼焔の名もBishopの名も教えてないのよ。だから貴方は「澪」って呼ばれる。今は言う通りにして】 『分かったよ。黙ってればいいんだろ?「兄貴」…』 それを見たあたしは、ため息をつきながら返事をする。夜叉とウルフも初めはどうなる事かと心配をしていたが、あたしが大人しくなったのを見て安堵したようだ。
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