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「Knight、うまくやったな。後はRookのサイバー班が全部記録するはずだ」
「暁…何時の間に寝返っていたんだか。とんだ「噛ませ犬」ですね」
『にしてもかなり焦ってるようだな』
「それはBishop様がそうさせたのでしょう?まさか死翠様を出すとは思いませんでしたが」
「にしても紅焔達って、面白い演技するのね」
『あれは演技ではない。人格ごとにそれぞれ得意分野があるからな。ある意味「自分の特性を活かしているだけ」だ。
しかしMaster、せめて初めに名前教えておいてくれぬか?急に言われて死翠は焦っていたぞ?』
「人格が演技か。確かに家の店でも蒼焔は「刹那」としてバーテンやっている。紅焔は「楓」って名前で動いてもらっている」
「時々俺も間違えそうになるからな…でも紅焔の時は眼鏡かけてくれるから分かりやすいんだよ」
『そんな話は後でいい。それよりも奴等だ…最悪、動くとしたら明日だぞ?』
「いっそこの店に隠れるか?」
「いや、普通に客として入ればいいだろう。特にBishopは私服で行けば分からないはずだ」
『私服と言う事は初めは蒼焔だな?その後死翠に変わるか…』
「それって「Siren」の時と一緒って事か?」
「そうなるな…夜叉も私服でいい。Rookと一緒に入ってくれ。俺はKnightと一緒に作戦決行開始時に行く」
そんな話をしていると、何やら向こうで動きがあったようだ。全員でRookのタブレットから聞こえる声に集中する。
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