聖夜の贈り物~2~

5/9
11人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
 そんな事を考えていたら急に、胸が張り裂けそうな程の愛おしさがぐわんと押し寄せてきて。  心臓がぎゅっと握られたような痛みを感じた。  気付けば私は、キスを中断して宏実さんを抱き締めていた。  「莉那・・・?」  大袈裟だけど、宏実さんが用意してくれたものなら、家宝にでもしたいくらいに嬉しい。  でもどんなプレゼントよりも、宏実さんがこうして私のそばに居てくれることが、何よりも大事な贈り物で、何よりも大切な事だから。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!