聖夜の贈り物~2~

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 髪を梳くように指を絡めて、やんわりと撫でられる。優しく触れる手の平の感触が気持ち良い。 「私はずっと莉那のそばに居るよ。莉那の方こそ、ずっとそばに居てくれる?」  耳元で囁かれるその柔らかい声に、心から安堵する。  あ・・・どうしよう。ちょっと泣きそうかも。  鼻の奥がツンとしてきて、宏実さんに悟られないように、宏実さんの首元に顔を埋めた。 「・・・宏実さん以外、何もいらないです。」  やっと絞り出した声は、案の定ほんの少し鼻声だ。   「ふふっ。ありがと。  その言葉、最高のプレゼントだね。」  宏実さんはそう言って嬉しそうに笑った。
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