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「金の瞳に白い肌。お前も会ってりゃ、一目で天狗だって分かったろうよ。けど本人的にはあまり言って欲しくなかったみたいなんだよ」
そう、天狗は見た目に特徴がある
血が通ってるとは思えないほどに白い肌、西洋人のような顔立ち、真っ黒な髪色、そしてなにより金色に輝く目だ
「人種差別ってやつ、気にしてたの?」
「いや、今は差別する奴なんて一部の人界至上主義者だけだ。それよりなにより、魔を取り締まる仕事を、かつて魔の側にいた天狗がしてるって事を少し気にしてたのかもな」
まったく難しい世の中だ、大人の世界は特に
「天ちゃんには3回、会ったことがある。烏丸が死んだ事を伝えたのも俺だし、この街に住んでるあの娘の親戚のバアさんトコに連絡入れたのも因みに俺だ」
めっちゃ関わってんじゃねーか!!
なぜ僕にはそういう話を一切しない...明日から余計に話がこじれそうだよ...
「まぁアレだ、烏丸が死んでから半年、環境も変わっただろうし、あの娘も・・・色々だろう。察してやってくれ、そして仲良くしてやってくれ、な」
話が急過ぎて飲み込めない...が、烏丸 天が泣いた理由も少しわかったかもしれない
父さんは何かを思い出したかのように、また考え事モードに入った
「カラスマ...」
そう呟くと、なにやらいつになく険しい顔をして思い詰め始めた顔をしている
あー、僕も思い詰めそうだ!
慶太のヤツは自分のせいだからと、なんとしてでも明日はお詫びをしたいとか言ってるし、僕は僕で変な繋がりある事を今さら知っちゃったワケだし、、、
また変なスイッチ押して、どっかに飛んでっちゃったらどうする?
てか、飛ぶ?天狗の子ってホントに飛べるのか?
天狗の知り合いなんて今までいなかったからなぁ
明日が思いやられる・・・
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