#1 深夜のマンハッタン

2/6
前へ
/407ページ
次へ
白い。 いや、 色がない。 オレの声が  声と言う 形を持たず ただ空間を 突き抜けてく。 こっちを観てる  たくさんの眼。 冷たく並んで光ってる、白い眼球。 どうした、 何が起こったんだ。 ―― ・・?     声が 出ない・・ ?! 体中の毛穴から汗が ぶわっと ハッカみたいな刺激を帯びて 吹き出した。 そして。 視界いっぱいに  真っ紅な羽が 飛び散った。 「 う うわあぁぁあああ・・・っ !!!」
/407ページ

最初のコメントを投稿しよう!

22人が本棚に入れています
本棚に追加