#1 深夜のマンハッタン

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ガバッと、 オウジは跳ね起きた。 「ハッ ハッ ハッ・・・!!」 自分の呼吸が、 この世の音で 一番大きく聞こえてる。 乗客の人いきれで 曇った窓ガラス。 遥か向こうに 3色の 淡い灯りが見える。 ピンクと 白と、グリーン。 3段重ねの、アイスクリームカラーみたいだ。 ―― ・・  エンパイア・・ ? 真夜中のハイウェイを  日本では考えられない ハイスピードで 走るバスに揺られながら、 オウジは初めて、マンハッタンの象徴とも言える エンパイアステートビルディングを見た。
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