聖夜の贈り物~3~

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 2人で手を繋いだままベッドに腰を下ろして、見つめ合う。そして視線が絡んだまま引き寄せられるように、どちらからともなく口付けを交わした。  啄むようにキスをしながら、宏実さんの体をゆっくりとベッドに押し倒す。  手の平を添えて頭をやんわりと枕に乗せ、親指で柔らかい頬を撫でながら見下ろすと、ふわりとした笑顔を向けられた。 「莉那のそういう所ね、大事にされてるなっていつも思うの。」 「だって大事ですから。何よりも大切にします。」 「ふふっ。嬉しいな。」  当たり前の事を言っただけなのに、頬を染めて喜ばれると、なんだかこちらまで気恥ずかしくなる。    いつもと違う雰囲気に緊張する。  バクバクと鼓動を繰り返す心臓は、今にも口から飛び出そうだ。
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