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・・・もう終わりか。
少し残念に思いながらも、乱れる息を整えようと深く深呼吸をする。
すると静かな部屋に、宏実さんの喉がこくと嚥下する音が聞こえた。
重力に従って下にいる宏実さんの方に流れた、私と宏実さん、2人分の唾液が飲み下される音。
濡れたままの唇を舌でぺろりと舐め取るのを、ドキドキしながら見つめていたら。
「ご馳走さま。」
「・・・っ」
まるで私とのキスが美味なるもののように言われ、二の句がつげなくなる。
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