第一幕:【博多】代行屋と流浪な猫/1話
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「ちょっと、ついてきてほしいんだけど、いい?」 「えぇ……どこ行くの?」 「神社」 そう短く言う。清水原は事務所の入り口へあたしを手招きした。 仕方なく、のろのろとソファから降りて汚い床をつま先立って行き、清水原の元へ。 何を見せるつもりなんだろう。こんな怪しいヤツにホイホイついていくあたしもどうかしてるけど。 事務所を出ると、清水原はしっかり鍵をかけて足取り軽やかに冷たい床を踏み鳴らした。
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