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もしも桃太郎に出てくる鬼がいいひとだったら
むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんは山へしばかりに、おばあさんは川へせんたくに行きました。
おばあさんが川でせんたくをしていると。
どんぶらこー。
どんぶらこー。
と、大きな桃が流れてきました。
「おや、まぁ。
これはこれは美味しそうな桃」
おばあさんは、大きな桃を自慢の筋肉で掴むと。
家に持ち帰りました。
夕方になるとおじいさんは山からしばを背負って帰ってきました。
「おばあさん、ただいま」
「おじいさん。待っていましたよ。
さぁ、いいものがあるから早く食べましょう」
「いいもの?」
おじいさんがわらじを脱いで家に入るとおばあさんは、桃を持ってきていいました。
「ほら、大きな桃でしょう?」
「これは、立派な桃だ。
どうしたのじゃ?」
「川で拾ったのですよ」
「桃を川で?それは珍しいのぅ。
このずっしりと思い桃が流れる。
中に空気が入っているわけでは何のに流れる。
奇天烈奇妙な……」
おじいさんの頭の中でいろんな数式が流れます。
でも、おばあさんはお腹が空いています。
「さぁ、食べましょう」
そしておばあさんは、桃を食べようと包丁で真っ二つに斬りました。
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