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ゴミ屋敷の先生
アパートの隣室。ゴミ屋敷がある。
「すいませぇーん、回覧板ですぅー」
いかにも面倒臭そうに私は玄関のベルを鳴らしこのゴミ屋敷の住人である新堂飛香と言う男に呼びかけた。
返事がない。
いよいよ死んだか。
私は恐る恐る扉に手をかけた。
「すいませ…ん…」
視界に入ったのは想像を絶するゴミゴミゴミ!!
そして積まれた本の山!!
そしてゴミと本の隙間から腕が一本生えている。
「ギャーーーーー!!!」
私は叫び、回覧板を放り投げて慌てて靴のまま部屋に飛び込んだ。ゴミをかき分け進む。雪崩れたのだろうか、本の山の下敷きになっている男を引っ張り出した。
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