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(おかしい … )
フィオレオは自身の体調の変化に、戸惑っていた。
ガットが渡してくれたチェルノのフルーツ酒を飲み他愛ない話をしながら昼食をとっている内に、フィオレオは体が熱くなってきていた。心臓が高鳴り、息があがる。頭もなんだかボーとしてきて、ふわふわとした心地だ。
しかも、ガットの様子もなんだかおかしい気がする。褐色の肌だからあまり分からないが、全身が少し赤くなっているようだ。それに、半裸で曝け出されているガットの乳首も、心なしか普段より尖って見える。ドキドキが、段々ムラムラとした感覚に変わっていった。
バターナイフを取ろうとして、ガットと手が触れた。触れた先がやけに敏感になっていて、ゾクッと甘い痺れが走り、思わず「ンッ」と声をあげてしまった。自分のあまりの声にハッとして除けようとした手を、ガットに掴まれてしまった。
「 … なんだよ、すげぇ可愛い声が聞こえたけど?」
「え、あ、そ、その、私、ななななんか、体調悪く、って … っン!」
形の良い指が、フィオレオの手を撫でる。骨の形を確認するかのように、凸凹しているラインをゆるゆると行ったり来たりする。たったそれだけの刺激に、体の中心が反応をしてしまった。やや無理にガットの手から離れる。
「体調悪いって … どんな?ん?言ってみろよ」
ガットは楽しそうに口元を緩ませ、机の下から長い足先を伸ばし、フィオレオの足を撫でた。これは確実に、弄ばれている。
「~~~っっガット、な、何かしましたね?!」
「ああ、媚薬」
さっきから飲んでいる瓶を持って、チュッと飲み口にキスをするとガットは慣れた様子でウインクをしながらさらっと真実を述べた。
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