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「び、媚薬っっ!?」
普段聞き慣れない言葉に、ぎょっと目を剥いてフィオレオは驚いた。
「なななんで、そんなものを…っ?!」
「露天商の親父がイイモンあるっつーから、買ってみたんだよ。ど?媚薬の効果。バッチリ効いてるみてぇだけど?」
「効いてるも何もっ、解毒薬…っあ、回復魔法を…っ!」
「あ、無理無理。これ、裏もんだから。解毒薬ねぇし、お前の回復魔法じゃ無理だから」
「じゃ、じゃあど、どうするんですかっ?!」
「どう…って、お前。これ、『媚薬』だぜ?」
ガットが、それはそれは妖しく艶を帯びてクスリと笑う。
「出すもん出せば、スッキリするぜ?」
慇懃な足先がズボンの上からフィオレオの反応し始めた中心を捉え、瓶の先をガットの真っ赤な舌が上下にやらしく動く。
昨夜の行為を思い出されて、腰が疼く。
「っ、…」
「なぁ、ベッド。行こうぜ?」
―――ああ、こんな日中からそんなことする場合ではないのに。
そう思いつつも本能に塗り潰された体は、意思と裏腹にベッドへ足を向けていた。
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