Afrodisia

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「っく、ぅ … っっ!!」 「ンッんんんんぅっっ」  ドプドプと勢いよくガットの中へ白濁を零す。 まだ挿れたばかりだ。 しかも、先程ガットの口の中へたっぷりと注いだのに。  けれど、体は少しでも気持ちいいと思うことに過敏になっている。いつもの倍、いやそれ以上の快楽となって神経を蝕む。  ガットも既にフィオレオより多くの媚薬を飲んでいるためか、いつもより敏感になっており、本番の前から何度も空イキを繰り返していた。 「ぁ、んぅっ…ハハ、すっげ。頭、飛びそ … ンあああぁ、んっ!!」 「っ、はっガット … っガット … っっ」  射精したのに萎えない。それどころか過敏になって余計に固くなる。収まらない火照りに正常な判断ができず、ガットのことなどお構いなしに腰が動いてしまう。 「ひああぁっあっアァ!っ激しっんあぁーーっ!!」  ガットのナカが激しくうねる。 パンっパンっと破裂音と共に腰を打ち付ける度、フィオレオの雄をぎゅうぎゅうに締め付けてくる。いつもよりきついのは、ガットがたぶん、イキっ放しになってるから。 「ヒィっんんんん!あーっあぁ、んんっ!あっアァああ!」 「ガットっごめ、なさっ…ふ、ン…っ止まらない…っっ」  引き締まったくびれのある腰を鷲掴み、後ろから覆い被さり無遠慮に腰を打つ姿は、まるで獣だ。 (こんな…自分の快楽のためにガットを抱くなんて)  例え、ガットにとって自分とのセックスが、恋人同士の愛を確かめあうものじゃなくとも、自分はガットに愛情を伝えるために、ガットが気持ちよいように優しく抱きたいとフィオレオは思っていた(普段、自分の上で勝手に腰を振られていようとも)。  頭の片隅で冷静な自分がそう思うのに、自分の腕の中で、過ぎた快楽にビクンッビクンッと跳ねて勃起したままの先端からやらしい液をしどどに漏らし、普段は泣かないのにボロボロと涙を流すガットの姿に、フィオレオは物凄く欲情していた。
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