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「はぁっ、ガット…ガットっ、可愛い…っ可愛いです…っ」
背後からぎゅっと抱きつき、耳元で囁く。
それすらもガットには快楽なようで、すすり泣くような声で喘いだ。
「ひ、んっ…フィオぉ…っ…っ」
「っっ!」
名前を呼ばれ、ガットのナカへ射精する。けれど、中心はまだ固い。
すがるような声が可愛い。
もっと名前を呼んで欲しい。
もっと自分を求めて欲しい。
「ガット…っ」
「ひぃうっ」
抱き締めたまま腰を進める。きつく閉じられた奥を割り開いていく。
「あーっアぁーっ深、いぃい…っっ!」
ズブッと先端がめり込むとガットが射精した。ヒクヒクとナカが痙攣する。
けれど、そのままユルユルと腰を振り、ピンと尖ったガットの乳首を親指で押し潰した。
「あっ!!ぁ、あぁんっフィ、オっダメ…そ、れぇ…っっ」
「ガット…っ、拒まないで…っ」
ああ、もうダメだ。
気持ちよすぎて、頭がフワフワしてて、何も取り繕えない。
ガットに釣り合う男になって、ガットの悩みを一緒に抱えて支えてあげて、そうして、ガットにもう一度気持ちを伝えてーー。
違う。
今、欲しい。
ガットが欲しい。全部、自分の知らないガットなんていないようにしたい。
ガットの事情なんてお構いなしに、ガットが欲しい。
自分がこんな欲深い人間だったなんて。
「ガット…っ、ごめ…ンン!?」
ぐいっと後頭部を掴まれ、唇を塞がれた。
謝罪の言葉が遮られる。
「ンッふぅ…んんっ…はぁ…フィオ…ん」
「っ、ガット…」
「気持ちい、い…な?」
汗だくになって乱れても尚、人を魅了する端整な顔が優しくーーまるで、安心させるかのようにーー微笑んだ。
(ああ、本当に貴方はカッコいい)
「ーー、はい」
ぎゅうっと抱き締めたまま、フィオレオはガットの奥ーーそれこそ、最奥へ自分の熱を放った。
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