Afrodisia

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※※※※※※※※ はっとフィオレオは目を覚ました。 白く薄い布の天蓋が目に入る。 いつの間に寝てしまったのだろうかと考えるが、フカフカのベッドの感触が心地よくて、再び目を閉じようとした瞬間、己の横でもぞもぞと動く熱に視線をフィオレオはやった。 そこには天蓋同様、薄い白いシースルーの布地を纏ったガットが居た。 艶のある褐色の肌が布に透け、裸体の時よりも扇情的な姿にごくりと生唾を飲み込む。 ガットは猫のように丸まってスヤスヤと眠っている。 丸まった指先にキラリと光るものがあった。 左指の薬指。 金の指輪だ。 それを見て、フィオレオはようやく思い出した。 昨晩はいわゆる初夜だったと。 今まで散々体を繋げておいてなにを今さら、と思うが、フィオレオの想いが通じて、ガットが応えてくれて、両想いになった二人のはじめての体の繋がり。 体の回復だけでなく、快楽だけでなく、心の繋がり。 フィオレオの顔がみるみるうちにだらしなく垂れ下がる。普段からゆるっとした顔が見るも無惨に溶けていく。 フィオレオは幸せな気持ちのまま、隣に眠るガッツを抱き締める。すると、その動きに目が覚めたのか金色の瞳が蕩けた表情でフィオレオを見つめた。 「あ、ガット…起こしてしまいましたか?スミマセン、もう少し寝ましょう?」 「ん…、フィオ…♡」 「ふ、ふふ…ガット…♡」 ガットの甘えた声音に、フィオレオも甘い声で応える。 不意にガットがフィオレオを抱き締め返した。 (ああ、幸せだなぁ) 満足そうにガットの前髪にキスをするが、ガットの腕が思いの外、力が入って体が痛い。 「っ、ガット、すみません…少しだけ力を抜い、っ」 「フィオ♡フィオ♡」 「あ、あの…ガット、嬉しいんですが…ちょっと…痛い…いた、いたたたたたっっ」
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