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「う~ん、よし!」
この重い空気の中、何か決意したかのような声を出したのは津田だった。彼は環奈にこう言う。
「明日、またこの食堂に来てくれるか?」
「えっ? ……だ、大丈夫だけど」
「ありがとう。内海さんも明日はバイトじゃないが来てくれないか? 彼女も内海さんがいてくれるほうが良いだろう」
「わ、わかりました」
伝えることを伝えると津田は奥へと言ってしまった。
顔を見合わせる陽菜子と環奈。明日、いったい何があるんだろう。陽菜子は視線を栄真に向けてみる。すると彼も首をかしげて返した。
津田はいったい何を企んでいるのか。この場にいるもの全員、分かる者はいなかった。
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