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テネブラムは見事敵を打ち破り、英雄王となった。
妖精たちもそれを祝い、国はさらに豊かになる。グラキエースは話し相手として、何度も妖精の国へ招いた。
女王たるグラキエースは、妖精の国から外へ出ることが出来なかった為だ。
だからこそ、グラキエースにとってテネブラムの語ってくれる話は、どれも興味深く、楽しいものであった。
友人とはこういうものかと、グラキエースは喜んだ。
しかしテネブラムは違った。
テネブラムはグラキエースを、自らの妻にと請うた。
英雄王の自分にふさわしいのは、グラキエースしかいないと。
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