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その日の夜。わたくしは珍しくランベールと夕食を共にしながら、魔獣討伐の経緯を語った。 するとランベールは、それは心配です、と眉を曇らせる。お皿の野菜をつついているのが気になるけれど、ひとまず横に置いておく。 「あら、大丈夫よ。わたくしを誰だと思って?」 「そうではなく。セズ様なんかと一緒とは、心配です」 付け足されたその言葉に、そっちの方か、と苦笑してしまう。ランベールは、自分よりわたくしとの付き合いが長いセズを、殊のほか嫌っている。 年の差なんて埋めようもないものに嫉妬しても、しょうがないでしょうに。 ……そんな姿は少し可愛い、と思ってしまうわたくしがいるのも、事実ではあるけれど。 「怪我の心配かと思ったのだけど?」 「それも心配ですけど。そちらの方が心配です」 「泊まりがけじゃあるまいし」 「その場合は可能性があるのですか?」 真顔で言われて、苦笑しながら首を振った。ランベールは時々、分かりきった事を聞いてくる。
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