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それから3日後、孝枝の父親がリストラにあって一家心中してしまったのだ。
あの人形は仕掛けるとその家が貧乏になるように出来ていた。
「つまり、孝枝の場合も青木の場合も仕掛けた人間が存在するってことだな?」
「そうゆうことになるな」
死んだ青木には恵里佳って愛人がいた。
僕は恵里佳に平手打ちを喰らわせた。
「おまえがやったんだろ!?」
「だっ、だって愛していたんだもん」
木嶋は恵里佳を逮捕しなかった。
人形の呪いで死んだのなら殺人罪にはならない。
恵里佳の家の物置小屋からは全裸の女性の人形が見つかった。この人形が仕掛けられると、その家の女性は浮気性になると伝えられている。
その夜は木嶋と僕の家で呑んだ。
遅かったので泊めてやった。
翌朝、木嶋がモジモジとやって来た。
「どうしたんだ?」
「パンツ貸してくれないか?」
木嶋のバックには放尿している人形が仕掛けられていた。こりゃあ大変な事件だ!
僕のタンスの中にも放尿人形が仕掛けられていた。人形を焼却炉で燃やすと、隣のマンションの屋上から人が落ちた。
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