1978

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 それから3日後、孝枝の父親がリストラにあって一家心中してしまったのだ。  あの人形は仕掛けるとその家が貧乏になるように出来ていた。 「つまり、孝枝の場合も青木の場合も仕掛けた人間が存在するってことだな?」  「そうゆうことになるな」  死んだ青木には恵里佳って愛人がいた。  僕は恵里佳に平手打ちを喰らわせた。 「おまえがやったんだろ!?」 「だっ、だって愛していたんだもん」  木嶋は恵里佳を逮捕しなかった。  人形の呪いで死んだのなら殺人罪にはならない。  恵里佳の家の物置小屋からは全裸の女性の人形が見つかった。この人形が仕掛けられると、その家の女性は浮気性になると伝えられている。  その夜は木嶋と僕の家で呑んだ。  遅かったので泊めてやった。  翌朝、木嶋がモジモジとやって来た。 「どうしたんだ?」 「パンツ貸してくれないか?」  木嶋のバックには放尿している人形が仕掛けられていた。こりゃあ大変な事件だ!   僕のタンスの中にも放尿人形が仕掛けられていた。人形を焼却炉で燃やすと、隣のマンションの屋上から人が落ちた。
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