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2005
二重人格という病に冒された達哉は、時には達哉になり時には隆博となる。隆博は暴力的だが、達哉はおっとりとした性格。瞳はその2人の男を好きになっていく。
隆博は瞳の部屋に入った。
隆博はプリクラを見つけた。
17のときにつきあっていたクラスメイトの俊哉とのツーショット。
隆博は暴れだした。
「俺以外の男とつきあっていやがったな!?」
「殴らないで!?」
「殴られる前に捨てろ!」
プリクラをビリビリにして捨てた。
達哉はマーケットプレイス銀行で働きはじめた。 顧客にとってベストな金融商品を提供するための場を提供し、そのための顧客確認インフラと特化型企業の金融商品群を繋ぐAPIを提供するのが仕事だ。基本サービスを資金管理に限定して、銀行口座、クレジットカード、電子ウォレットなどを提供する。
取引中に隆博になってしまった。
「おい!ステマはまずいよ」
ステルスマーケティングのことだが隆博は知らない。
「ステ魔?俺は何にも捨ててねーよ!」
「ステマですよ、先輩知らないんですか?」
後輩のトオルに指摘されてカチンときた。
「誰も教えてくれなんて頼んでねーよ!」
隆博はトオルの胸ぐらを掴んだ。
「すっ、すみません!」
「ところでおまえ、童貞は捨てたのか?」
「しっ、仕事中になっ、何てこと聞くんですか!?」
「殴られてーのか!?」
客や支店長は唖然としている。
「いつだ?俺は17だ」と、支店長は自慢気にいった。
「早いですね?」
客のオバさんが言った。
「長塚さんはいつですか?」
「女性に対して何てこと聞くの!?セクハラ!」
「吐かねーと、ババァ殴るぞ!」
隆博はキッとオバさんを睨みつけた。
「これ!宗田、お客様の前でなんてこと!」
宗田達哉が豹変するようになったのは酒田に会ってからだ。彼は魔力で帯びていた。
「うるせー!だまれぇぇぇっ!」
「分かったわよ!言えばいいんでしょ?まだ捨ててないわ」
「マジですか!?」
支店長は苦笑してる。
「なーに笑ってんの!?」
「で、トオル……捨てたのか?」
「昨日、卒業しました」
「そりゃあおめでとう!」
支店長はトオルを子供みたいに可愛がっていた。
「卒業式しようか?」
隆博から達哉に戻った。
達哉は灰野って男に呪われていた。
何としてでも殺さないと。
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