第2性 闘魂!餅に込めた熱い愛!

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 画伯はモチ像を持ち上げて、いつのまにかダンベルで筋トレを始めていたダブルニャーセブンに振り返った。 「もっとよく見てくれ! 今日はわたあめちゃんの誕生日なんだ!」  家のダンベルを勝手に使っているダブルニャーセブンに、画伯は笑顔で近寄る。だが、それが間違いだった。  ダブルニャーセブンが両前脚で持ったダンベルごと、画伯の方へ振り返った。  グシャャャア!!!  「あれっ、画伯? ここまで気配を消して来るとはお見事ニャり」  強烈な衝撃が、モチ像を襲った。  「……っあああああああーーーー!!」  ハラハラと抜ける毛髪。あまりのショックに変身が解け、残ったのは最近薄毛を気にするようになった赤ふんどし男……。  「おぅ……わ、ワシのモチ……モッ、モッチ……モッチッチー……オゥ……オモチィ……」  涙と鼻水を垂れ流して咽び泣くクソ汚ねぇ画伯と、潰れモチ塊。そのあまりの汚、いや痛々しい姿に、ダブルニャーセブンは無意識に後ずさった。  「ま、まぁ、元気を出すニャ。また作れば良いニャ」  「もう無理だ。変身も解けてしまって、赤ふんどしも消えてしまった」 「早くパンツを履けニャ」
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