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ヒラリと家の塀に飛び乗ったクロヌコ。
ご存知、皆星町のエージェント、ダブルニャーセブンである。
「……さて、オレの出番だニャ」
ニヒルに片笑んでいると、懐のスマホが鳴った。
「Qか。なに、幻の究極小型核兵器ブルーローズが皆星町に隠されているニャと!? それは小さなポシェットにあるという情報がはいったのニャ!」
ダブルニャーセブンは0コンマ2秒でピピンと閃いた。
小さなポシェット→チャーコのポシェットだ。
ブルーローズは超小型で、見た目はあめ玉と変わらない。
食いしん坊のチャーコが口にしたら、それこそ一瞬で地球はドカンである。
「まさかチャーコが究極兵器を吊り下げているとは。早く追いかけニャいと!」
その刹那、
ダブルニャーセブンが振り向きざまに拳銃を構えた。
「そこにいるのは誰ニャ?」
塀の一角に向けて威嚇する。
すると、
ペロンと塀の一部がめくれた。忍法「隠れ身の術」である。そこに全身黒い忍び装束のチッコイ奴が立っていた。
覗く手足や顔は真っ白でフカフカ、頭部は頬かむりで覆われているが、ピコッと三角ケモ耳のカタチが見てとれる。
「……忍者ニャの?」
「ヨーコさんのムコでござる!」
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