第2性 闘魂!餅に込めた熱い愛!

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 ぷきぷぎと泣きながら帰るチャーコのおちりを眺め、清水画伯は乱暴に頭を()いた。 「参ったなぁ。こりゃチャーコにもわたあめちゃんにも悪りい事をした」  数分前までは可愛らしかった押し花が、画伯が握りつぶしたせいで一瞬で無残な姿に変わってしまった。  わたあめ姫の誕生日は今日だ。今日中にコレを直して、なおかつ gorgeous & marvelous に施さなければいけない。  清水画伯は考えた。  ヒラリとジャンプし着地と同時に胡座(あぐら)をかく。  ペロリと両指に唾をつけ、頭にグリグリと塗りつける。  これをやると不思議なことに、アイデアが生まれる音がするのだ!  ポクポクポクポク……  チーン! 「が! は! くー!!」 「はぁーーい!」    読者の視線を気にしながら、画伯はペァァと顔の横で手を広げてみせた。  ペロンチョと可愛らしくベロを出し、40過ぎたオッさんが思いつく限りの可愛らしさの演出に頑張った。   その顔には、(おとこ)の貫禄さえ感じる。はずだ。  「……画伯、すまぬニャ、そろそろもう一度声をかけていいかニャ?」
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