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はっちゃける画伯に声を掛けたのは、皆星町の影のスナイパー、ダブルニャーセブン(ФωФ)(ФωФ)だ。
「おお、ダブルニャーセブンの旦那、いらっしゃい。てかいつワシの家のスペアキー作ったのかな? そしていつの間にワシの ‘ べアング極盛り5.5倍 ’ を調理したのかなー?」
「そんニャことは考えるに値しニャいニャ。
それよりも、誰にもばれずに世界の人間から金を巻き上げるアイデアを思いついたニャ」
「はっ! そうだ! アイデア!」
全く噛み合わなかった会話で、画伯は己の使命を思い出したようだ。
今日はわたあめ姫の誕生日。彼女の笑顔を見たくて、小さなヒズメで頑張ってプレゼントを作ったチャーコ。
あの子達の笑顔のために。
最高に幸せな1日にしてやるんだ!
画伯はアトリエで粘土を探す。
「くそっ! 今日に限って粘土がないだとぅ!? 仕方ない……粘土に近いもの……そうだ餅だ! 餅でいい!!」
堰を切ったように駆け出す画伯。キッチンから戻った画伯の両手には、餅三升が握られている。
わたあめ姫とチャーコの笑顔を思い浮かべて、画伯は大きく叫んだ。
「マーベラス ふぉーめーしょーーん!!」
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