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「山本さん、気持ちはよく分かったし、傘アートはとてもステキ。
で、実際にはどうやって進めたらいいの?たくさんの傘はどこから集めてくる?何本くらい必要なの?」
鶴元は率直に画像を見つめながら言った。
批判している訳ではなく、実際の計画に思考が進んでるようだった。
「それは…正直僕もわからない。
でも傘は駅の駅員さんに聞いて、何本か集めてあるんだ。
どれくらいあれば校舎に飾れるか…これから実際に寸法測ってみないと…。
でも、これをすればきっといいコンパになると思うんだよ」
山本は必死にそう言った。何とかしてこれを仕上げて卒業したい。ただその一念だった。
「無理な計画ではないと思うけど…。傘を集めて、塗料を塗って、1つ1つを校舎に取り付ける。作業的にも無理はないよね。だた…」
副実行委員長の坂田が言った。
「学長の許可…これはいるよね?」
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