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あぁ...
こんな気持ちで帰れない...
最後はあなたと行ったあの森に行こう
あの高台から夜景を見よう
今日は夏祭り
きっと、提灯が綺麗だろうなぁ
この想いは誰にも気付かれちゃいけない
今まで出会ったどんな人達よりも優しいあなた
私の想いを知ったら、きっとあなたを傷付ける
あなたが本当に大好きだから
私の想いは、今夜あの森の高台に捨てる事にするね
こんな形でしか捨てられない私を許して...
さよなら、こち。
あなたが消えた自動ドアにそっと呟いて
運転席に乗り込むと、車のエンジンをふかした
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