ユーゲント アールヴ「放浪任務編1」

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壁に穴があいている。 女の子の頭、少し上の壁に銃弾の痕があった。 勿論、さっきまでは、無いものだ。 銃の発射音に驚き、目さえつぶっていなければ 彼女の後ろで起こっている、面白い光景が見れたかもしれない。 兵士の放たれた精液が、彼女の痛々しい入り口から[弧]を描き、充血した兵士の股間まで 繋がっていた。 それを放った主(兵士)は、顔がヘしゃげ、前歯が全部折れ、主ごと宙を舞っている。 そして、その九十キロ越えの兵士を蹴り飛ばした、美少女も共に宙を舞っていた。 少女がどれだけの加速をつけたら、この巨体を吹っ飛ばすことが出来るのだろう? [常人]には、まず無理であろう。しかもまだ幼い少女だ。 だから・・・・・・尋常じゃない加速を、この少女は顔色も変えずしたのだろう。 そして更に回転も加え・・・・・・ 例えば、メジャーリガーのホームランバッター並みのフルスイングが、 これに該当したかもしれない。 華麗に着地した少女と違い、あの兵士はゴロゴロと転がり、たまにバウンドしながら 廃墟の中に突っ込んでいく。 [ガラガラガシャ―ン!]と、奥で音がし、その衝撃で大量の埃が外に排出される。 その後は「しーん」として彼の息使いは聞こえない。     
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