ユーゲント アールヴ「放浪任務編1」

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山ほど聞きたいことがあった。 どうして、あんなことが出来るのか? どうして、怖くないのか?どうして、こんな所をうろついているのか? どうして、顔を見せないのか? どうして、パパやママは貴方を一人に・・・・・・ どうして・・・・・・歳は?私と同じぐらい? どうして・・・・・・名前を教えてくれないの? 「私の名前は、クララ」 「貴方の名前は?」 とうとう我慢できなかったらしい。 「・・・・・・・・・・・・」 少女は無言を貫いた。 そして女の子、クララの横を通り過ぎる間際、囁く。 「それが叶わないなら自分で探す」 それが本気らしかったので、あわててクララは、少女を追い越して 通せんぼする。 「わかったわよぉ」 「命の恩人を邪険にしたら、死んだママに申しわけがないわ」 手を「やれやれ」のポーズをした。
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