34.イギリス・ファーンボロー

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アーロンの幼馴染で同僚のセシル・エバンズが、東京ドーム二つ程の広大な屋内展示会場を入念にチェックしながら確認する。 「アーロン、いよいよ来週には、レイセオンかヨツビシ、何れかのエンジンに決まるのよね」 「イエス!レイセオンは米軍で培ってきた安定感、ヨツビシはジャパンクオリティの高性能エンジン。ニホンのエアフォースがどちらを選ぶか楽しみだよ」 「アーロンの予想は?」 「うーん……それはここだけの話、ヨツビシ」 「やっぱり」 「だってセシル、パブリックデイのエアショーで、技術の粋を集めたニホンのエンジンを積んだ、F36が観れるんだよ!想像しただけでワクワクするよ!」 アーロンは子供の頃から航空機オタクで、ジャパニメーションも大好きなインドアな青年だ。 そんなアーロンが、子供の頃からの夢だった、ファーンボロー航空ショーの屋内展示チーフとして重要な仕事を任された。 ニホンは、神と崇めるオサム・テヅカやAKIRAのオオトモ、そしてハヤオ・ミヤザキを産んだ国。 今年公開した映画、スピルバーグのレディプレイヤーワンは、4DXで五回も観て、セシルに呆れられたほどだ。 そんなニホンのエンジンを搭載した、世界最速の戦闘機が滑空する姿を、この目で見ることが出来る。     
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