第三章 雷鳴

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 涙を落としながら、柚希はスマホをタッチした。 『うん・・・』 『行こうか?』 『これから晄明の家に相談するって』 『わかった。何かあったら連絡して。すぐ行く』  聡明の優しさが柚希の身に染みた。 『ありがと』  スマホを床に置くと、柚希は改めてララを抱きしめた。フラフラする首を支えるとララの頬にキスをする。 「大好きだよ、ララ・・・」  嗚咽と涙が堪え切れずに溢れる。柚希はララに何度もキスをしては撫でていた。     
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