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「これを、どこで手に入れた?」
「どこで見つけたとしても、見逃してくれますか?」
「ああ」
デスモディウムがいい人に思えてきたハギは、豪族の墓で見つけたことまで正直に打ち明けた。
「その豪族の名前は?」
埋葬された人の名前は、エンモとフーシが話しているのを小耳に挟んでいた。
「確か、『ホルベテ』でした」
「ホルベテ……」
デスモディウムは、額を軽く掻きながら思い出している。
「聞いたことのない名前だな。なぜ、そんなところにあったんだ?」
それは、ハギも知らない。
「棺桶を開けるとき、違和感がなかったか?」
「そういえば、蓋の釘打ちが甘かったかも……。少し浮いていて、簡単に引っこ抜けたので、誰かが先に開けたのかと思いました。でも、埋葬品がたくさん入っていたから、それ以上は深く考えず……」
「埋葬品も盗んだ?」
「あ……」
喋りすぎただろうかと心配になった。
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